欽定訳について

欽定訳聖書(KING JAMES VERSION)

マルコ福音書を公開しました。


英語は(e-sword the Sword of the Lord with an electronic edge)のNKJVを使用しています。

ギリシャ語コメントに付属しているナンバーは、Thayer's Greek-English Lexicon of the New Testamentのものです。

なお、参考文献として、以下のものを使用しています。

Stephanus Textus Receptus(1550)

新契約聖書(永井直治訳:修正改版)

口語訳聖書(日本聖書協会)1955年改訳)

2025年2月26日水曜日

使徒行伝28章

 

 

28

マルタ島のパウロ

1そして、彼らはれてから、その島がメリタと呼ばれていることを知りました。2そして、異邦人たちは私たちにとても親切にして彼らは火を焚いて、今降っている雨と寒さのために、私たち一人一人を迎えてくれました。3ところが、パウロが薪を束ねて火にくべると、熱気からまむしが出て来て、彼の手に巻きつきました。4異邦人たちは、毒のある獣が彼の手に巻きついているのを見て、互いに言いました。「この男は間違いなく人殺しだ。海からは逃れたが、復讐は彼を生かしておかない。」5しかし、パウロは獣を火の中に振り落とし、何の害も受けありませんでした。6しかし、彼らは、彼が腫れ上がるか、突然倒れて死ぬかと見ていたが、しばらく見ていても何の害も受けていないのを見て、考えを変えて、彼は神だと言いました。

 

7その地区には、島の長老で名をプブリウスという人の所有地があり、彼は私たちを迎え入れ、3日間丁重に泊めてくれました。8プブリウスの父親が熱病と下痢で寝ていたので、パウロは彼のところに行き、祈り、手を置いて癒しました。9このことがあった後、島で病気にかかっていた他の人々もやって来て癒されました。10彼らはまた、私たちに多くの栄誉を与えてくれました。私たちが出発するときには、必要なものを積み込んでくれました。

パウロ、ローマに到着

11 3か月後、私たちはアレキサンドリアの船で出発しました。その船は島で冬を越していたもので、船のふな飾りは、カストルとポルックスでした。12それからシラクサに上陸し、そこで3日間滞在しました。 13そこから私たちは方位計を取り、レギオンに着きました。一日経つと南風が吹き、次の日にはプテオリに着きました。14そこで私たちは兄弟たちに会い、彼らと七日間滞在するように言われ、ローマに向かいました。15そこから兄弟たちは私たちのことを聞いて、アピイ広場と三宿屋まで私たちを迎えに来ました。パウロはそれを見て神に感謝し、勇気づけられました。

16ローマに着くと、百人隊長は囚人たちを衛兵の長に引き渡しましたが、パウロは護衛兵とともに一人で住むことを許されました。

 

パウロ、ローマで説教

 

17三日後、パウロはユダヤ人の長老たちを呼び集めた。集まったとき、パウロは彼らに言いました。「兄弟たちよ、私は民や先祖の慣習に反する行為を何も犯していないのに、エルサレムからローマ人の手に囚人として引き渡されたのです。18彼らは私を取り調べた後、死刑に値するようなことは何もなかったので、釈放しようとしました。19しかし、ユダヤ人が反対しましたので、私は皇帝に上訴せざるを得ませんでしました。私の国民を訴える理由がなかったからです。20このために私はあなたを訪ね、あなたに会って話をしようとしましたのです。イスラエルの希望のために、私はこの鎖につながれているのですから。21彼らは彼に言いました。「私たちはユダヤからあなたに関する手紙を受け取らず、また来た兄弟たちもあなたについて何か悪いことを言ったり、話したりしました者は一人もいません。」 22しかし、私たちはあなたがどう考えているか、あなたから聞きたいのです。この宗派については、どこでも反対されていることを知っているからです。

23そして、彼らが日取りを決めたので、大勢の人が彼の宿にやって来ました。パウロは朝から晩まで、神の国について説き、証しし、モーセの律法と預言者の教えから、イエスについて説得しました。24ある者は語られたことを信じましたが、ある者は信じませんでした。25彼らは意見が合わなかったので、立ち去りました。パウロは一言、「聖霊は預言者イザヤを通して、私たちの先祖によく語られまた。

26こう言われた。『この民のところに行って言いなさい。『あなたがたは聞いても、理解しないであろう。見ても、悟らないであろう。』

27この民の心は鈍くなり、耳は聞こえなくなり、目は閉じている。それは、彼らが目で見、耳で聞き、心で悟って、悔い改めて、わたしが彼らを癒すことのないためである。

28 だから、神の救いは異邦人に送られ、彼らはそれを聞くことになるということを、あなたがたはよく知っていなさい。 29 使徒行伝 28:29 パウロがこれらのことを語り終えると、ユダヤ人たちは立ち去って、互いに激しく論じ合いました。。

30 パウロは自分の借りた家にまる二年間住み、自分のところに来る者をみな受け入れ、 31 神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストについて教え、全くの確信をもって語ったのでだれもそれをやめさせることはできませんでした。

使徒行伝27章

   パウロ、ローマへ向けて出航

 

1そして、私たちがイタリアへ航海することが決まったとき、パウロと他の囚人たちは、アウグストゥスの部隊の百人隊長ユリアスという人物に引き渡されました。2そして、私たちはアドラミティオンの船に乗り込み、アジアの海岸を航海するつもりで出航しました。テサロニケのマケドニア人アリスタルコという人物も同行していました。3そして翌日、私たちはシドンに寄港しました。ユリアスはパウロを丁重に扱い、友人のところへ行って休養するのを許してくれました。4そこから出航すると、風が逆だったので、キプロスの下を航海しました。5そして、キリキアとパンフィリアの海を渡り、リキアの町ミラに着きました。6そこで百人隊長は、イタリアへ航海するアレクサンドリアの船を見つけ、私たちをそこに乗せました。 7 数日間ゆっくりと航海し、風も吹かず、やっとクニドスに着いたとき、私たちはクレタ島の下を通り、サルモネ島の向こう岸を航海しました。 8 やっとそこを通り過ぎて、美しい港と呼ばれる場所に着きました。その近くにラセアの町がありました。

 

9 時間が経ち、断食期間が過ぎていたので航海が危険になったので、パウロは彼らに忠告して、 10 こう言いました。「皆さん、この航海は、積荷や船だけでなく、私たちの生命にも、大きな損害と損失をもたらすことを、私は知っています。」 11 しかし、百人隊長は、パウロが語ったことよりも、船長や船主の言葉を信じました。 12 その港は冬を過ごすのに適していなかったので、ほとんどの人は、何とかしてフェニキアに着いてそこで冬を過ごすことができれば、そこから出発しようと主張しました。そこはクレタ島の港で、南西と北西に面しています。

 

13南風がかに吹くと、この時とばかりに思い、そこから出航し、クレタ島の近くを航海しました。

14しかし、間もなく、ユーロクリュドンと呼ばれる暴風が向かい風として吹き始めました。15船が風に巻き込まれ、風に耐えられなくなったので、私たちは流されるままにしました。16そして、クラウダと呼ばれる島の下を航行し、私たちは船で多くの作業を行いました。17船を引き揚げると、船を補強する補助具を使いました。スルテスの洲に乗り上げるのを恐れ、帆をおろして流れるままにしました 18 嵐でひどく揺れたので、翌日、人々は積荷を捨てはじめて軽くしました。 19 そして三日目に、私たちは自分の手で船の装備を捨てました。 20 そして、何日も太陽も星も見えず、激しい嵐が私たちを襲ったので、私たちが助かるという望みは、その時すべて打ち砕かれました。

 

21 しかし、長い食事もしないでいましたが、パウロは彼らの真ん中に立って言いました。「皆さん、私の言うことを聞いていれば、クレテから出航して、このような損害や損失を被ることはなかったでしょう。 22 それで、今、私はあなた方に勧めます。あなた方の中で、船以外に命を失う人は一人もいないでしょうから。23 というのは、私は神の使いであり、神の使いに仕えているのだが、その使いは、今夜、私のそばに立って、 24 こう言いました。『パウロよ、恐れることはない。あなたは皇帝の前に引き出される。見よ、神はあなたと共に航海する者を皆あなたに与えておられる。』 25 ですから、皆さん、元気を出してください。私は、私に告げられたとおりに事が進むと神を信じているのです。 26 しかし、私たちはある島に漂着するに違いありません。」

 

マルタ島での難破

 

27 十四日目の夜になって、アドリア海を漂流しているうちに、真夜中ごろ、船員たちは、どこかの島に近づいたと思いました。 28 そして測深機で測ると、その深さは二十尋でありました。さらに少し進んでから、もう一度測深機で測ると、十五尋でありました。 29 そこで、私たちが岩に打ち付けてしまうのではないかと恐れ、船尾から四つの錨を投げ出して、夜明けを待ちました。 30 船員たちは船から逃げようとして、船首から錨を投げ捨てるふりをして、小舟を海に降ろしました。 31 パウロは百人隊長と兵士たちに言いました。「この人たちが船にとどまっていなければ、あなたたちは助からない。」 32 そこで兵士たちは小舟の綱を切り、小舟を落とさせました。

 

33 日が暮れようとしましたので、パウロは皆に食事を取るように勧めて言いました。「今日は、何も食べずに断食を続けてから十四日目です。 34 ですから、どうか食事を取ってください。これはあなたたちの健康のためです。あなたたちの頭から髪の毛一本も抜け落ちることはないでしょう。」 35 こう言ってから、パウロはパンを取り、皆の前で神に感謝し、それを裂いて食べ始めた。 36それで皆元気になり、食物も食べました。37船には全部で二百七十六人いました。38十分に食べた後、船を軽くし、小麦を海に投げ捨てました。

39夜が明けると、彼らは陸地が分からなかったが、岸のある入り江を見つけました。そこに船を差し込めるなら、そこに船を差し入れようと思いました。

40 そこで、いかりを切り離して海に捨て、同時にかじの綱をゆるめ、風に前の帆をあげて、砂浜にむかって進みました。

41  ところが、潮流の流れ合う所に突き進んだため、舟を浅瀬に乗りあげてしまって、へさきがめり込んで動かなくなり、ともの方は激浪のためにこわされた。

42  兵卒たちは、囚人らが泳いで逃げるおそれがあるので、殺してしまおうと図ったが、

43  百卒長は、パウロを救いたいと思うところから、その意図をしりぞけ、泳げる者はまず海に飛び込んで陸に行き、

44  その他の者は、板や舟の破片に乗って行くように命じまし。こうして、全部の者が上陸して救われたのです。 

27

パウロ、ローマへ向けて出航

 

1そして、私たちがイタリアへ航海することが決まったとき、パウロと他の囚人たちは、アウグストゥスの部隊の百人隊長ユリアスという人物に引き渡されました。2そして、私たちはアドラミティオンの船に乗り込み、アジアの海岸を航海するつもりで出航しました。テサロニケのマケドニア人アリスタルコという人物も同行していました。3そして翌日、私たちはシドンに寄港しました。ユリアスはパウロを丁重に扱い、友人のところへ行って休養するのを許してくれました。4そこから出航すると、風が逆だったので、キプロスの下を航海しました。5そして、キリキアとパンフィリアの海を渡り、リキアの町ミラに着きました。6そこで百人隊長は、イタリアへ航海するアレクサンドリアの船を見つけ、私たちをそこに乗せました。 7 数日間ゆっくりと航海し、風も吹かず、やっとクニドスに着いたとき、私たちはクレタ島の下を通り、サルモネ島の向こう岸を航海しました。 8 やっとそこを通り過ぎて、美しい港と呼ばれる場所に着きました。その近くにラセアの町がありました。

 

9 時間が経ち、断食期間が過ぎていたので航海が危険になったので、パウロは彼らに忠告して、 10 こう言いました。「皆さん、この航海は、積荷や船だけでなく、私たちの生命にも、大きな損害と損失をもたらすことを、私は知っています。」 11 しかし、百人隊長は、パウロが語ったことよりも、船長や船主の言葉を信じました。 12 その港は冬を過ごすのに適していなかったので、ほとんどの人は、何とかしてフェニキアに着いてそこで冬を過ごすことができれば、そこから出発しようと主張しました。そこはクレタ島の港で、南西と北西に面しています。

 

海の嵐

(エレミヤ 6:10-21; エレミヤ 25:15-33; ヨナ 1:4-10; ローマ 1:18-32)

13南風が静かに吹くと、この時とばかりに思い、そこから出航し、クレタ島の近くを航海しました。

14しかし、間もなく、ユーロクリュドンと呼ばれる暴風が向かい風として吹き始めました。15船が風に巻き込まれ、風に耐えられなくなったので、私たちは流されるままにしました。16そして、クラウダと呼ばれる島の下を航行し、私たちは船で多くの作業を行いました。17船を引き揚げると、船を補強する補助具を使いました。スルテスの洲に乗り上げるのを恐れ、帆をおろして流れるままにしました 18 嵐でひどく揺れたので、翌日、人々は積荷を捨てはじめて軽くしました。 19 そして三日目に、私たちは自分の手で船の装備を捨てました。 20 そして、何日も太陽も星も見えず、激しい嵐が私たちを襲ったので、私たちが助かるという望みは、その時すべて打ち砕かれました。

 

21 しかし、長い食事もしないでいましたが、パウロは彼らの真ん中に立って言いました。「皆さん、私の言うことを聞いていれば、クレテから出航して、このような損害や損失を被ることはなかったでしょう。 22 それで、今、私はあなた方に勧めます。あなた方の中で、船以外に命を失う人は一人もいないでしょうから。23 というのは、私は神の使いであり、神の使いに仕えているのだが、その使いは、今夜、私のそばに立って、 24 こう言いました。『パウロよ、恐れることはない。あなたは皇帝の前に引き出される。見よ、神はあなたと共に航海する者を皆あなたに与えておられる。』 25 ですから、皆さん、元気を出してください。私は、私に告げられたとおりに事が進むと神を信じているのです。 26 しかし、私たちはある島に漂着するに違いありません。」

 

マルタ島での難破

 

27 十四日目の夜になって、アドリア海を漂流しているうちに、真夜中ごろ、船員たちは、どこかの島に近づいたと思いました。 28 そして測深機で測ると、その深さは二十尋でありました。さらに少し進んでから、もう一度測深機で測ると、十五尋でありました。 29 そこで、私たちが岩に打ち付けてしまうのではないかと恐れ、船尾から四つの錨を投げ出して、夜明けを待ちました。 30 船員たちは船から逃げようとして、船首から錨を投げ捨てるふりをして、小舟を海に降ろしました。 31 パウロは百人隊長と兵士たちに言いました。「この人たちが船にとどまっていなければ、あなたたちは助からない。」 32 そこで兵士たちは小舟の綱を切り、小舟を落とさせました。

 

33 日が暮れようとしましたので、パウロは皆に食事を取るように勧めて言いました。「今日は、何も食べずに断食を続けてから十四日目です。 34 ですから、どうか食事を取ってください。これはあなたたちの健康のためです。あなたたちの頭から髪の毛一本も抜け落ちることはないでしょう。」 35 こう言ってから、パウロはパンを取り、皆の前で神に感謝し、それを裂いて食べ始めた。 36それで皆元気になり、食物も食べました。37船には全部で二百七十六人いました。38十分に食べた後、船を軽くし、小麦を海に投げ捨てました。

39夜が明けると、彼らは陸地が分からなかったが、岸のある入り江を見つけました。そこに船を差し込めるなら、そこに船を差し入れようと思いました。

40 そこで、いかりを切り離して海に捨て、同時にかじの綱をゆるめ、風に前の帆をあげて、砂浜にむかって進みました。

41  ところが、潮流の流れ合う所に突き進んだため、舟を浅瀬に乗りあげてしまって、へさきがめり込んで動かなくなり、ともの方は激浪のためにこわされた。

42  兵卒たちは、囚人らが泳いで逃げるおそれがあるので、殺してしまおうと図ったが、

43  百卒長は、パウロを救いたいと思うところから、その意図をしりぞけ、泳げる者はまず海に飛び込んで陸に行き、

44  その他の者は、板や舟の破片に乗って行くように命じまし。こうして、全部の者が上陸して救われたのです。